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【日向坂46ストーリー】ひらがなけやき結成の真実とは?

日向坂46の前身・「ひらがなけやき」が出来た訳

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの日向坂46ですが、その前身は「けやき坂46(ひらがなけやき)」という、欅坂46の下部組織でした。

欅坂46の結成から間もない2015年11月30日、冠番組「欅って、書けない?」の中で突如発表されたものでした。

この時、欅坂46はデビューからわずか3ヶ月。
新規アイドルグループとして、2期生や新メンバーを募集するタイミングとしては早すぎるものでした。

何故このようなことが起きたのか?運営は何を考え、新メンバー募集に踏み切ったのか?

その答えは、書籍「日向坂46ストーリー」にありました。

長濱ねるという”逸材”の存在

長濱ねる。現在はソロタレントとして活躍している彼女は、元々欅坂46のメンバーで、更にけやき坂46(ひらがなけやき)の初期メンバーでもありました。

実は彼女は、欅坂46のオーディションには合格していません。
オーディション時には審査員から”S”という高評価を与えられ、最終審査直前まで進んでいた彼女が、何故合格しなかったのか?

その理由は、彼女の母親との関係にありました。

“なんとか46″もよくわからない母親にとって、芸能界は依然として未知の世界だった。

長崎から羽田空港へ向かう飛行機の中でひとり考えていると、不安がどんどん膨らんできた。

東京に着く頃には、なんとしても娘を連れ戻さなければいけないという気持ちになっていた。

日向坂46ストーリー

こうして、娘を応援するために東京に来たはずの母親は、長濱ねるを最終審査には行かせず長崎に連れ帰ったのでした。

乃木坂46のライブが与えた両親への影響

長崎に戻った後の長濱家では、家族会議が開かれました。

娘のチャンスをこのまま不意にしてしまって良いのか、危ない目に会わないように先に芽を摘むことが正しいのか?

悩んだ父親は運営に電話し、ねるになにかしてあげられないか、打診します。

ここで、運営は一つのアクションを起こします。直近に迫っていた乃木坂46の福岡公演に、長濱ねるの両親を招待したのでした。

一度、お母さんも含めて僕たちのライブを見に来てください。そこで、僕たちが作っているものがどういう世界なのかわかっていただけると思います

日向坂46ストーリー

福岡公演では、乃木坂46の現キャプテン・秋元真夏の父親のインタビューが流れました。

当初、娘の芸能活動に反対していた父親。長年、娘を表立って応援できなかった彼が、インタビューの中で語った「今は常に、真夏の味方だよ」の言葉。

そして、乃木坂46というグループが魅せるアイドルとしての世界。
これらが、長濱ねるの両親の心を動かしました。

ライブ終了後に、両親は長濱ねるのオーディション辞退の取り消しを願い出ます。

運営としても、S評価を付けた子なので願ってもいないことでした。
しかし、既に欅坂46の初期メンバーは発表され、スタートを切っている。

運営は、一つの決断をします。

長濱ねるを活動させるための「ひらがなけやき」

長濱ねるを活動させるための会議の中では、複数のアイデアが出されました。

最終審査を再度開催しよう、ファンに審判してもらう、etc…

そこで、総合プロデューサーである秋元康から提案がされます。

欅坂46というグループの中に、ひらがな表記の”けやき坂46″というチームを作ろう。

長濱ねるをその最初のメンバーにして、彼女と一緒に活動する仲間を探すオーディションもやろう

日向坂46ストーリー

この瞬間、「けやき坂46」というグループの発足が決まりました。

特例で復活を遂げた長濱ねるという存在。その彼女を活動させるためのけやき坂46。
一人での活動ではなく、チームとして存在させるための仲間集め。

これによって、日向坂46の前身である「けやき坂46」のメンバー集めがスタートしたのです。

こうして集まったのが現在の一期生のメンバー達でした。

そこからの活躍はご存知の通り。始まりこそ、アイドル・長濱ねるという存在を成立させるために募集された彼女達でしたが、その持ち前の努力と明るさ、忍耐強さで、アイドルとしてのスターダムを駆け上っていくのです。

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